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help RSS 本当のところ、なぜ人は病気になるのか?より

<<   作成日時 : 2008/08/09 11:02   >>

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本当のところ、なぜ人は病気になるのか? 早川書房
ダリアン・リーダー&デイヴィッド・コーフィールド 小野木明恵:訳 から

身体的な症状は、何かが伝達されていることを示す記号であることが多い。それはたぶん皮膚と胃腸の疾患に最もはっきりと表れる。身体の表面の変化や病変は、目にとめられ、たいていは対応がなされる。
吐き気や嘔吐、下痢が、目に見えやすく注意深く見守られやすい、というのと同じである。
こうした問題が乳幼児期に起これば、ほとんどの場合、養育者から何らかの世話が受けられるであろう。

「まさに症状が観察されることによって、症状に情報を伝達する機能が与えられるのだ。」

この機能が重要になるのは、そのときであったり、あとからであったりする。さらに、この伝達機能は、症状がはっきりと表現していることを、それが何であれ、示す相手がそこにいる、ということを意味している。
(引用終わり)

これを前提に考えると、症状が観察されなければ、病変からの情報が伝達されないままとなってしまう
最近の医療技術は、画像診断(CT・MRI・エコー・PET)や血液検査(たとえば腫瘍マーカー)をいかに有効に使うかが重要となっているように思う。
CTやMRIなどでみつかる病変は「症状」をかならずしも引き起こしているわけではない。腫瘍があっても、「症状」を必ずしも示すわけではない。
もちろん、症状を示さない(無症候性)腫瘍をみつけることは大切かもしれない。腫瘍マーカーの軽度な上昇をきっかけに初期の腫瘍が見つかるかもしれない。
そういった意味で、画像診断などの検査の有用性は揺るがない。

しかし、「症状」を訴えて来院した患者さんに、画像検査や血液検査をおこない、異常所見が見つからなかったとき、今の医療では、「経過観察」しましょう、「様子をみましょう」となることが多いように思う。
しかし、「症状が観察されなければ情報が伝達されない」としたら
観察されないことによって、大切な「情報」が伝達されないとしたら
画像診断などの検査に安易に頼らず、もっと患者さんの「からだ」をよくみて「症状を観察」することが、診療の大きな柱のはずと思うが、最近の医療は違う方向に行っている気がする。

量子力学によれば「観察されることによってはじめて位置が確定する」。観察されなければ、物体は波だから位置が確定できない。
を思い出した。

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